多摩川プランについてご担当者の方と会いお話しを伺ってまいりました。
川崎市多摩川プランについてご担当者の方と会いお話しを伺ってまいりました。
多摩川プランは、
「川とふるさと再生、市民協働による多摩川ライフの創造」
を基本理念に掲げ、理解・整備・保全の3つの視点から多摩川のあるべき姿を描くとともに、7つの基本目標をプランの柱としています。
◆基本理念◆
市民・企業・行政が協働し、より魅力的で豊かな多摩川を育んでいけるよう、仕組みづくりを目指す。
◆基本的視点◆
* 多摩川を理解する
* 多摩川を整備する
* 多摩川を保全する
◆基本目標◆
* ふるさとの川・多摩川を育む
* 多摩川の風景づくり
* 市民に身近な多摩川へ
* 運動施設の利便性向上
* 子どもの生きる力を育む場の創造
* いのちの賑わい豊かな多摩川へ
* 参加と協働による川育て
これらの基本体系に基づき、将来にわたり多摩川の自然豊かな河川環境を継承するのを目的とした「いのちの再生プロジェクト」をはじめ、多摩川の歴史を伝えて、子どもたちの環境学習を推進する「川崎っ子プロジェクト」・誰もが行きたくなる魅力的な多摩川を目指す「みんなで行こう多摩川プロジェクト」など、各推進政策を先導的に展開するためのプランを通じ、基本目標を早期に達成することを目指すとのことです。
多摩川河川敷整備については、今まで各公園事務所がそれぞれ担当してきましたが、これからは環境局緑政部に多摩川施策推進担当をおき、一括して担当していくことになります。
「多摩川でバーベキューできないの?」
「もっと水洗トイレをおいて」
多摩川については様々な市民の方々のご要望をいただきます。
しかし、そこには大きな「壁」があります。
それは「国」という壁。
多摩川河川敷を大部分管理しているのは国土交通省です。
簡単に言えば、市が国から河川敷の一部の占用(使用)を認めてもらい、市民の利用に供しているというのが現状です。今回の多摩川プランの計画範囲は、川崎市域を流れる多摩川河川敷のうち、多摩川緑地として都市計画決定されている面積518haの、さらに川崎市占用区域である73haになります。
もともと堤防や河川敷は河川の「治水」「利水」の目的で管理されてきました。それゆえ、河川法やその他の規制があり、例えば固定された構造物を立てたり、舗装をしたり、火を使ったり、木を植えたりなどは容易にできないことになっています。(水害時に堤防破損などの障害とならないよう)
堤防に桜を植えたらいいのに・・と思っている方も多いですが、堤防も基準があり、一定の要件を満たしているごく一部でしか実現できておりません。水洗トイレもしかり。多くの場所で、固定ではなく移動可能な循環式簡易トイレを利用しているわけです。(水道を使った水洗トイレではありません)
では二子橋でのバーベキューはどうして可能なの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、バーベキューをやっている「河原」は川崎市の占有区域ではなく、管理者は国土交通省。自治体占有区域以外では基本的には自由使用(ただし直火は禁止)なのです。
本当にわかりにくいですね。
一級河川の多摩川整備は国の仕事。多摩川流域をもっと有効に利用する方法は何かといえば、今戸手地区で始まっているように、「高規格堤防」一般的に「スーパー堤防」と呼ばれる堤防に整備することが考えられますが、なかなか進まないのが現状です。
(スーパー堤防については国土交通省京浜河川事務所のHPに詳しく説明があります。
http://www.keihin.ktr.mlit.go.jp/tama/project/super/index.htm )
東京側ではすでにスーパー堤防整備が進み、大きな集合住宅などが立ち並び、それに伴い河川敷も整備されています。
こうして、規制や国との関係もあり、なかなか皆様方の思い通りに行かない部分も多い多摩川ですが、その中で「市民協働」でいかにこの川崎市民の母なる川を大切に守り、整備していくのか。
特に古市場地区は運動競技場があり、多摩川プラン6つの重点エリアのひとつとなっております。
今後も多摩川について皆さんとともに取り組んでまいります。
ところで、余談ですが、河川敷が凸凹なのは、戦前ゴルフ場だったときのグリーンの名残だそうです。
古市場地区のサッカー場や野球場も、このグリーンの影響で、整然とした区画割りができなかったと伺いました。(空中からの写真ではっきりわかります)
いったいどんな方がこの河川敷でプレーされたんでしょうね。史学科卒の市川、古市場の歴史の1ページでもある戦前の河川敷、ちょっと興味があるところです。何かの機会に調べてみようと思います。
多摩川施策推進課HP
http://www.city.kawasaki.jp/30/30tamasu/home/tamagawa/tama-index.htm