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オムニバスタウンにいがた~公共交通の新しいかたち

10月14日
4月から新たに政令指定都市となった新潟市で開催された「オムニバスタウンにいがた~公開フォーラム」に参加して参りました。

オムニバスタウンとは、交通渋滞、大気汚染、交通事故の増加などの都市問題を解決するために、バスをはじめとする公共交通機関の利用を促進し、環境にやさしく、高齢者などの交通弱者にやさしいまちづくりを目指すために、1997年5月に運輸省・建設省(現:国土交通省)、警察庁によって開始された制度のことであり、1997年12月25日に浜松市がはじめてオムニバスタウンに指定されました。なお、オムニバス(OMNIBUS:ラテン語)はバス(BUS)の語源です。(Wikipediaより引用)


新潟出身の女優、星野知子さんの「深呼吸したくなるまちづくり」と題した基調講演の後、篠田新潟市長らによるパネルディスカッション。新潟市が政令市として市内の基幹公共交通機関の整備を行うにあたり、バスを選択した経緯とバスのこれからの公共交通としての可能性などが話し合われました。
また、フォーラムと同時に、市民から募った新しい基幹バスのデザインと愛称コンテストの表彰式も行われました。
新潟の新基幹バスの愛称は「りゅーとリンク
りゅーととは、新潟が別名「柳都」と呼ばれることからきているそうで、市内の公共施設なども「りゅーと」という言葉が使われております。(なるほど、市内いたるところに柳があり、たいへん美しい町並みでした)
また、基幹バスのデザインは、市内の若い専門学校生の女性の作品。
11月から、市内を走る「りゅーとリンク」すべての車両がこのデザインで統一されるとのことです。
市民協働で公共交通機関を育てようという新潟市の意気込みが感じられました。


フォーラムの合間に、篠田市長にご挨拶に伺ってまいりました。
篠田新潟市長と001.jpg

翌日市議会を訪問し、担当課長さんから、今回のオムニバスタウン構想についてご説明を受けました。
新潟は、天然ガスの産地でもあり、戦前からバス事業が盛んであったとのことですが、昭和40年代をピークにバス利用者も激減し、たくさんあったバス事業者も今は新潟交通一社だけ。現在では自家用車を利用される方がほとんどだそうです。篠田市長は、環境面からもこうした傾向に歯止めをかけ、(新潟市は自家用車のCO2排出量ワースト3位)公共交通を利用する新ライフスタイルの確立を目指したいと語っておられました。
新潟市バス現状001.jpg
新潟市オムニバスタウン計画パンフレットより


新潟オムニバスタウン計画の主な施策は以下の通りです。
川崎はじめ首都圏ではすでに整備が進んでいるものもあります(ノンステップバスやICカードなど)

(1) 公共車両優先システム(PTPS)の充実
(2) バス停の改善(上屋整備、バス停の集約化)
(3) にいがた基幹バスの新設
(4) ICカードの導入
(5) バス路線の再編
(6) ノンステップバス等の導入
(7) バスロケーションシステムの充実


新潟には市営バスはありません。今回も民間の新潟交通がバス運行すべてを担うことになります。
オムニバスタウン事業計画は5年で、40億円の予算。国と新潟市がそれぞれ10億、事業者が20億の負担。現在でも苦しい経営というバス事業、民間の事業者に公費を補助して始まる今回の計画ですが、サービス面など市民からも厳しい声が寄せられているのも事実だそうです。市としても積極的に新潟交通に提案や助言を行っていきたいということでしたが、市民から親しまれ、支持される基幹バスに育て上げていくのが今後の課題なのでしょう。
基幹バスを市営にして運行を委託する方法は考えなかったかと伺うと、今までの新潟市のバス事業の経緯や様々な要素を勘案して今回の選択に至ったとのお話でしたが、郊外の交通不便地域では特に自家用車をもたない高齢者の移動の足の確保のため、プロポーザル方式で事業者を募り、赤字でも小型バスを走らせている路線もあるとのことでした。
公共の交通というそもそもの概念に立った時、赤字でも取り組まなくてはいけないものがある。
しかしながら、最近の自治体の財政状況を考えると、どうしても「採算性」というものが大きな壁となります。
市川は、高齢化社会をにらみ、きめ細やかな市民の足となるコミュニティ交通に今後取り組んでいきたいという思いがあります。こうした新潟市の取り組み、是非注目していきたいと思います。

新潟市では、将来的にLRT(軽量軌道輸送  次世代路面電車とも言われています)の導入なども考えていきたいとのお話ですが、公共交通は高齢化社会、温暖化の問題などの中で、新たな時代を迎え始めています。


みなさんは、バスを利用していますか?
川崎のバスについてのご意見お待ちしています。