10月29日~30日の日程で、堺市及び西宮市を視察してまいりました。
今回は委員会視察も兼ねた、民主党川崎市議団としての視察です。
どこの自治体でも視察は閉会中に行われます。時期で言うと、7月、10月、1月ごろになります。
今年は改選期であり、また7月に参議院選挙があったため10月に視察を行う自治体が集中したようです。今回いろいろな自治体をお伺いしましたが、どこの議会事務局も視察の対応に忙しいとの話でした。
西宮などは、一日に3つの視察が重なるというトリプルブッキングであったとのこと。受け入れる自治体も大変なご苦労なわけです。しかし、他都市の視察という生きた勉強ができるのはこの時期しかありません。こうして視察してきたことは、市民の皆さんにもできる限りわかりやすく報告して参ります!
今後の質問などにも生かしていきたいと思いますので、ご理解ください!
今回は委員会視察を兼ねた視察のため、各々所属委員会に係る案件について担当課よりレクチャーを受けるわけですが、もちろん自分の担当ばかりでなく、他の案件についても勉強するいい機会です。
今回の各市ごとのテーマは、以下の通りです。
堺市
調査項目1 ブランド創造発信事業について
調査項目2 健康危機管理総合基本計画について
調査項目3 東西鉄軌道(LRT)について (注:まちづくり委員会関係)
調査項目4 不法投棄防止対策について
西宮市
調査項目1 小中学校の校舎耐震化と地震に対する啓発活動について (注:まちづくり委員会関係)
調査項目2 音楽と出会うまち西宮について
調査項目3 「子育てするなら西宮」プロジェクトについて
調査項目4 本庁舎屋上庭園について
どのような調査をしたか、以下に実際の市川の報告書を参考までに抜粋掲載してみます。
視察都市名 堺市
視察事項 東西鉄軌道(LRT)について
対応者 堺市 建築都市局 鉄軌道担当 T課長・N主幹
(市議会会議室にて)
視察趣旨
堺市における公共交通体系は、南海本線・阪堺線・南海高野線・JR阪和線・地下鉄御堂筋線・泉北高速鉄道など、大阪市と堺市を結ぶ南北方向が主体であったため、東西の移動のための鉄軌道整備が永年の課題であった。また、他市に比べ市内の移動に鉄道を利用する市民は極端に少なく、自動車・自転車利用者が多いという現状からも公共交通体系の再整備が期待されている。
東西鉄軌道については、大正期に鉄道免許取得(堺~古市間)、昭和期には南海電鉄が免許申請を行ったが(堺~八尾間)、いずれも実現には至らなかった経緯があった。こうした流れを受け、平成6年に堺市公共交通懇話会が「堺市における鉄軌道整備のあり方について」提言を行い、11年にLRT導入可能性の調査を開始、16年には近畿地方交通審議会の答申で、中長期的に望まれるLRT関係の路線に位置付けられた。今回はこの東西鉄軌道(LRT)について、担当課よりヒアリングを行った。
事業概要
堺市における東西鉄軌道(LRT)計画は以下の通り
1、 事業区間 臨海部~堺駅~堺東駅~堺市駅 約8.3km
(平成14年、堺臨海地域は都市再生緊急整備地域に指定され、今後シャープなど企業の進出が予定されている)
このうち堺駅~堺東駅間(約1.7km)を早期開業区間とし、平成22年度内開業を目指す。
2、 事業目的 ・東西に主要駅を結節し、鉄軌道ネットワークを形成
・臨海部と都心を結びつけ都市軸を強化
・環境問題や高齢化社会に対応
3、事業スキーム 上下分離方式・公設民営の検討(現在の軌道法では認められた実績なし)
施設の建設と保有は公設、運行・運営管理は民営(運賃収入により運営)
経営予定者を公募し、平成19年 南海電鉄㈱、阪堺電軌㈱の2社に決定
4、今後の課題 ・LRTの啓発
・都心公共交通体系の構築
既設の阪堺線(LRV)の施設老朽化
交差点信号の表示やダイヤ調整
・協議会の設立と合意形成
・まちづくりとの連携 など
(質疑応答)
・なぜ公共交通体系にLRTを選択したのか?
→地下鉄などに比較して建設コストが低い
欧州の街を見てもイメージがよく、まちづくりの起爆剤となる
バリアフリーの観点から福祉に対する配慮
環境負荷の軽減効果が期待できる など
・上下分離方式で採算性は?
→運行・運営は完全民営なので、税金による赤字補てんのリスク
はない。事業者は十分採算がとれると考えている
その他 総工費、運賃などについての質疑あり
以上
どうでしょうか?
堺ではそのほかの件についても、しっかりと聞いてきました。(結構ハードでした)


また西宮では、会議室ばかりでなく、子育てプロジェクトの一環であるキッズパークを視察してきました。
これが、すばらしい!
川崎のこども夢パークを参考にしたと言っておられましたが、元食品工場の跡地が、子どもたちの「広場」に大変身。遊具などはほとんどなく、池や山など、子ども時代「秘密基地ごっこ」をしたような空き地が巨大にあるイメージです。
ボランティアの方々が運営されていますが、ここのルールは「自己責任」
責任は保護者のかたに負っていただくということ。ある意味当たり前のことですが、最近はそれを取り違えていらっしゃる親御さんも多いのでは・・・
ここでは、よほど危ないこと以外、注意はしないそうです。
実際、池(浅い池です。真ん中に丸太の橋が一本)に石を投げている男の子たちがいましたが、誰も注意はしません。なるほど、子どもの頃、池に石を投げた経験、市川にもあります。投げたくなるものですよね、子どもって。でも、公園でそんなことをしたら、即注意でしょう。これが好き勝手にできるのが、このキッズパークです。


昔の自分たちに比べ、今の子供たちを考えたとき、モノや情報は確かに豊かになりました。
しかし、それと同時に、様々な制約も多くなっているのも事実です。
遅くまで公園や空き地で遊んだ時代は遠い昔。今は防犯ベルなしでは登下校すら心もとない時代に・・・
公園の立て札には、野球ダメ、サッカーダメ・・・・あれもこれもダメばかり。
こんな時代で、こどもが情緒豊か育つのでしょうか?
遊びの中で小さな危険を体験すること。今思い返すと、これは実は大事なことであったことに気づきます。
今だからこそ、こうした既成の公園ではない、「遊び場」が必要なのではないか・・
子どもに戻って池の丸太橋を渡りながら、様々な思いが心によぎった市川でした。
しかし、楽しそう!
川崎にも是非つくりたいですね!