平成21年4月1日より市立病院「新生児集中治療管理室(NICU)」再開・拡充
平成21年4月1日より、一時的に休止しておりました、市立川崎病院の「新生児集中治療管理室(NICU)」が再開・拡充することになりました。
「安心してお産が出来る体制づくり」が社会的に要請されている中、全出生率の約5%が集中治療の必要なハイリスク妊娠・新生児とされていることから、新生児集中治療管理室(NICU)の設置などによる周産期救急医療の充実が求められています。
このような状況の中、関係大学に対する医師派遣等の要請などを協力に行って参りました結果、必要となる医師等の確保に見込みが付きましたので、平成13年1月から一時的に休止しておりました市立川崎病院の新生児集中医療管理室(NICU)を平成21年4月から再開するとともに、病床を1床増床して6床とし、受入患者の拡大を図ります。
1.再開の時期…平成21年4月1日(水)
2.新生児集中治療管理室(NICU)の病床数…6床
3.医師・看護師の配置予定数…医師7名、看護師15名
4.整備費用…約9,900万円(平成20年度執行見込み額)
※人口呼吸器、ベッドサイドモニタ、保育器等の医療機器整備費及び増床等に伴う回収工事費(工事期間:平成21年2月~3月)
<参考>
【新生児集中治療管理室(NICU)とは】
○Neonatal Intensive Care Unitの略
○未熟児等重篤な状態の新生児に対し集中治療を行う。
※妊娠35週未満の早産児、出生体重2500g未満の低出生体重児及び病的新生児など
○「専任医師」及び「患者3人に対して1人以上の助産師又は看護師」を常時配置する必要がある。
○1床当たり7㎡以上の広さを有し、原則としてバイオクリーンルーム(空中の微細な粉塵や最近を極力除去した部屋)である必要がある。
○次に掲げる装置及び器具を、室内に常時備えていること。
→救急蘇生装置、新生児用呼吸循環監視装置、新生児用人口換気装置など
【川崎市内におけるNICU設置状況】
市立川崎病院→6床(平成21年4月より)
聖マリアンナ医科大学病院→9床
日本医科大学武蔵小杉病院→3床