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2010年3月12日

特別養護老人ホームの選定に疑念!!~予算審査特別委員会質問より

3月9日
予算審査特別委員会にて、質問しました。
前回のブログで伝えていた「おかしなこと」の一つについての質問です。

「おかしなこと」とは市川の地元・幸区古市場の特別養護老人ホームの選定についてです。
このホームについては、市川の過去のブログでも取り上げたこともありますが、選定自体は市川が議員になる以前の話です。
なぜ今頃?と思われる方もいらっしゃると思いますが、それには勿論わけがあります。

実は我々民主党市議団の有志で川崎市の法人選定のあり方に疑問をもち、いろいろな情報を集めはじめました。
そうするうち、1月29日(市川の誕生日!)の市議会総務委員会の陳情審査の中で、我が会派の議員の質問で指定管理の選定にあたった局長などが、なんと自分たちで選定した社会福祉法人や出資法人などに天下りしているというということがわかりました。(その数なんと9名!)
その後、阿部市長から、今後は外部委員会の設置を検討という方向性が示されたのです。
これについて、我々は代表質問で「本市の法人選定のあり方」という項目をもうけ、チームを組んで質問をつくりました。答弁では、指定管理者への課長以上の天下りが110人以上いるということ、こうした流れを受けて川崎市では今後法人選定に指定管理ばかりでなく民設民営の場合でも外部委員会で選定する方向で検討していくということが明らかになりました。

しかしながら、外部委員会の設置が即「公正な選定」につながるかどうか、この5年前の特養ホーム選定の検証がどうしても必要と考え、今回の質問になりました。
実は、この時の選定に議会で疑問を呈したのは、今回が初めてではありません。
平成18年、19年に2回、神奈川ネットの佐藤議員がこの問題を議会で取り上げています。
このたびの市川たちの調査で、新たな事実がわかってきたので改めて今回の質問となりました。


なぜ必要なのか、以下に質問の要旨を書かせていただきます。


まず、この選定は平成17年11月に行われました。
以下が、選定にかかわる事象の時系列です。


平成17年9月12日~10月21日
全国を対象に公募  (市外8法人、市内6法人の計14法人が応募)

10月
「川崎市公的介護施設等設置・運営法人設置要綱」を作成

11月18日
第1次審査


11月25日
第2次審査


12月13日
川崎市老人福祉施設事業協会会長名で市に対し、実績をもつ市内法人の選定についての要望書が提出される


12月20日
市長決裁で法人を決定

ここで、ひとつ重要なことは、選定のルールとなる「要綱」の記載です。
一番のポイントとなる第9条第2号は2次審査の項目で、そこには
「第1次審査について面接を行い、第1次審査の結果を加味し、委員の合議により、総合的な順位づけを行い、設置・運営法人を決定する」と規定しています。

つまり、この時は選定委員会で順位をつけて決定というのがルールであったはずでした。
(ちなみにこの選定のあと、この部分は改訂されています)

ところが結果がどうだったか。
市川は、採点表を何度も要求しましたが、なかなか提出してくれず、本当に長い交渉となりましたが、その採点表は、以下のようなものでした。

第1次審査
上位4法人
169点、153点、135点、130点

第2次審査(1次得点順に4法人を審査)
上位4法人
155点、136点、133点、114点

ちなみに、1次2次とも最高点は同じ法人で、名古屋の法人でありました。
さきほどのルールからいけば、この名古屋の法人が選定されるべきであるはずです。
しかし、結果は、2次審査2位(1次審査は3位)の市内法人が選定されました。
理由は、「法人の地域福祉への関わり方、及び連携など総合的な判断を行い」選考したとのこと。
「?」
と思われる方も多いと思います。

そして、ここからが市川たちの調べた新事実の話になってきます。

さきほどの時系列では11月25日の2次審査から12月20日の決定まで約1カ月ありました。
その間の12月10日、土曜日
なんと当時の健康福祉局長と、課の担当の3名が名古屋の法人を訪問していたことがわかったのです。
市川は、旅費(出張の)の記録を調べました。
すると、担当者の旅費記録はあったのに、局長と部長は旅費の申請がないのです。
これでは出張した記録が残らない形の、きわめておかしな出張です。
自費の出張など恐らく、きわめてきわめて異例なことでしょう。
なんで、この時期に、なんでこんな不透明な形で出張したのか?
そもそも、なんのために出張したのか??

当局からは「有力法人である市外法人の運営状況を確認するために、急遽出張を決めた。自己負担の出張だった」
という答弁が。

しかし、当時の稟議書やどこを探しても、この運営状況についての報告はみつかりませんでした。
皆さんは、この答弁信じることができますか??


普通に考えて市川は納得ができず、当局の答弁はそのままに、名古屋の法人に直接お話しを伺いました。そこで聞いた話があまりにも驚くべきものでしたので、名古屋まで出向き、複数の議員でお話をうかがってまいりました。

名古屋の法人の方は、「たしかに川崎市から局長以下3名の方が来られました。そして、『選定委員会ではおたくの法人が1位でしたが、地元の圧力に市長が屈し決められない』というような話をされにきました。うちはやましいことなど何もありません。この話は公表していただいてかまいません」という趣旨のお話をされました。
「こんな不透明な選定があっていいのか、当時は非常に落胆し憤りを感じました。」
その話をうかがって、私たちは思わずお詫びを申し上げました。これが公正な選定といえると皆さんは思われますか??


市長は答弁で、2位の市内法人を「逆転」選定したのは、ご自分の判断だと明言されました。
選定は市長が決済することになっている。
確かに最終的決定権限は市長にあります。
しかし、では選定委員会の意味はどうなるのか。
市長が委員会という(市の見解では)諮問機関の報告を尊重せずに、今回のようにすべてご自分で判断されるというのが、果たして公正な選定といえるのか。
5年前の、経過が不透明きわまりないこの事例を見る限り、市川は非常に疑問を感じます。
だからこそ、5年前に事例ではありましたが、検証のためにこの質問となりました。
徹底的な情報公開と経過の透明化なくして、公正な選定はありえないのではないでしょうか?


この問題は、まだ結論がついておりません。
真偽の調査を当局には求めましたが、残念ながら誠意ある回答はいただけませんでした。


また、調査にあたっていろいろな、他にも驚くようなことがあり、これも別の機会に必ず取り上げなければならないと思っています。


「公」という立場を忘れることなく、今後も市政のおかしな点はきっちりチェックしてまいります。

皆様のご意見お願いします!!


市議会インターネット中継
http://www.kawasaki-council.jp/
3月9日 質問1番目


市の特養公募 評価2番の法人選ぶ
朝日新聞2010年03月10日

川崎市が2005年に幸区古市場地区での特別養護老人ホーム設置に伴う運営法人の全国公募を行い、選考委員会で点数が最も高かった名古屋市の社会福祉法人ではなく、2番目だった川崎市多摩区の社会福祉法人を選んでいたことが、9日わかった。市側は「地元を知る事業者に任せるべきだと考えた」などと説明している。同法人の理事長は同年に阿部孝夫市長が代表を務める政治団体に100万円を献金するなど支援者だった。


 民主党の市川佳子、粕谷葉子両市議が同日、市議会予算審査特別委員会で質問した。
 市健康福祉局によると、05年9月、同地区で特別養護老人ホームを建て、運営する法人を初めて全国公募をしたところ、市内外の14法人が応募。市の選考委員会が同11月に1次選考し、点数が高い順に4法人に絞った。2次審査で各法人と面接後、名古屋市の法人が155点、多摩区の法人が136点となった。


 これに対し、阿部市長が「地元をよく知る事業者にしないといけない」と白紙に戻したという。このため、同局長ら3人が同12月に名古屋市の法人を訪れて調査、地元の関係団体側から市内の法人を選ぶよう要望もあったことから、同局が地域福祉への貢献などを考慮して多摩区の法人を選び、阿部市長が最終決定した。


 朝日新聞の取材に対し、名古屋市の法人の理事長は「地元の有力者の強い圧力があり、市長らが抗しきれず大変な事態になっているから、降りてもらえないか」と局長から打診されたとしたが、当時の局長は「行政が有力候補を知らないのは無責任なので、自費で調査に行っただけだ」とした。一方、多摩区の法人の理事長は市長とは長年の知人と認めたうえで「働きかけは一切していない。市政に役立ててもらうために献金しただけ」と説明した。


 阿部市長は「担当者が勝手に基準を作って全国公募を進めた。地元の団体も陳情してきたし、最終決定権は市長にある。(多摩区の理事長は)前から支援者だが、献金は選定とは一切関係ない」とした。
(小島泰生)

特養選定に『圧力か』 川崎市議会特別委で市側は否定2010年3月10日 東京新聞

 川崎市議会の予算審査特別委員会が九日開かれ、民主党市議団の市川佳子議員(幸区)が、阿部孝夫市長に対し、特別養護老人ホームの運営法人の選定をめぐり「何らかの圧力があったのではないか」とただした。

 市川議員によると、二〇〇五年に市有地で特別養護老人ホームを運営する事業者を全国公募した際、最も評価点が高かった名古屋市の社会福祉法人ではなく、市内の法人が選定された。市川議員は、名古屋市の法人への聞き取りをもとに「この法人は、当時の健康福祉局長から『地元の有力者の圧力があった』と言われた」とただした。

 菊地義雄健康福祉局長は「選定は総合的な判断によるもの」と答弁した。阿部市長も、その後の記者団の質問に「地元を考慮するよう担当者には伝えたが、圧力などは受けていない」と否定した。

 当時の健康福祉局長(64)は、東京新聞の取材に対し「地元が優先される雰囲気にあることを伝えただけだ」とした。

 また、民主党の粕谷葉子議員(高津区)は、この問題に絡み、阿部市長の政治団体に二〇〇五年、最終的に事業者に選ばれた地元の社会福祉法人の理事長名で百万円の寄付があったことを指摘。「疑義を招くような選定を行うべきではない」と意見した。

 阿部市長は東京新聞の取材に「(理事長は)以前からの支持者で、寄付は選定の謝礼などの趣旨のものではない」と否定した。 


老人ホームの設置・運営法人の選定で2位が”逆転選定”圧力の存在指摘も/川崎神奈川新聞2010年3月10日

川崎市幸区の特別養護老人ホームの設置・運営法人の選定で、市の選考委員会の評価が最高点だった名古屋市内の社会福祉法人ではなく、次点だった市内の社会福祉法人が選ばれていたことが9日、分かった。市は「地域との連携などを総合的に勘案した結果」と説明しているが、選定をはずれた法人は何らかの“圧力”の存在を指摘している。

 市健康福祉局によると、この特養ホームは、幸区内の市有地に民設民営で整備。市は2005年9月に設置・運営する法人の公募を行い、全国から14社が応募。外部有識者を含む選考委が1次、2次審査を経て総合順位を付けた。名古屋市内の法人は1次、2次ともに1位で、選定された法人はともに2位だった。こうした“逆転選定”の例は、他にはないという。

 要綱では「2次審査で総合的な順位を付け、法人を決定する」となっているが、同局は「(1)地域との連携(2)地域住民との関係(3)緊急時の対応―などを勘案した」としている。

 名古屋の法人は、神奈川新聞社の取材に対し、当時の健康福祉局長ら川崎市職員3人が2次審査後に名古屋を訪れ、「『(川崎の)地元の有力者の強い圧力に市長以下が抗し切れない。何とか降りてくれないか』と言ってきた」と述べた。同法人は「誰かの声で選定結果がコロッと変わり、疑義を感じる。川崎の公募には申し込もうとは思わない」と話している。

 阿部孝夫市長は「圧力などの話はない。審査の過程で、所管局が(名古屋の法人の)運営状況を確認していなかったので点数だけで決めていいのかと思い、審査結果を差し戻した。地元の団体からの要望なども踏まえて、最終的に判断した」と説明している

※後日談
今回の質問後、先輩女性議員の発言で議場は騒然となりました。これに関しては、正直、市川は非常に驚きました。残念ながらその発言の衝撃が大きく、今回の質問の問題提起は2の次になってしまった感があり、個人的には非常に遺憾に思っています。
いかなる義憤があろうと、議会という場で私的な発言をされるということはいかがなものかと、市川をたいへん可愛がってくださる大切な先輩だからこそ,また今回の質問にあたって資料などなかなか出していただけなかった時に影に表に一番協力していただいたからこそ、より一層複雑な思いになってしまいます。先輩も今後は「公」の立場から市政の問題点を追及してくださるものと信じております。
市川個人としては、あくまでも公正な選定を求める「公」の立場で問題提起として質問を行ったことを、改めて言うまでもありませんが、市民の皆様にお伝えさせていただきたいと思っております。
(一度議会のインターネット中継をご覧いただければ幸いです)

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