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2010年11月28日

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2010年11月18日

民主党川崎市議会議員団 視察報告書  その③

こうして「宝塚市立手塚治虫記念館」と「水木しげる記念館・水木しげるロード」を視察してきたわけですが、今後川崎市に建設される「藤子・F・不二雄ミュージアム」との違いを表にまとめてみました。ご覧いただけたらと思います。

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比較表①(拡大)

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比較表②(拡大)

2010年11月11日

民主党川崎市議会議員団 視察報告書  その②

●境港市

市議団メンバーは、訪問地の境港市で宿泊場所が無かったため米子市で宿泊した。
宿泊先のホテルでは、「ゲゲゲの鬼太郎」グッズやお菓子などが販売されていた。
米子駅からJR境線で終着駅である境港駅を目指すのだが、出発地である米子駅には、
すでに「ゲゲゲの鬼太郎」をイメージした駅案内、またラッピング電車が待機していた。

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米子駅から境港駅まで途中16駅あるが、駅にはそれぞれアニメキャラクターの妖怪の名前がつけられていた。後に判明するが、駅名称はJR側の要請によるもの。

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米子駅と境港駅の中間にある米子空港は、本年4月より「米子鬼太郎空港」に名称が変更された。

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JR境港駅に到着して間もなく、「ゲゲゲの鬼太郎」の主要キャラクターである「ねずみ男」氏に出会う。
ねずみ男氏は、「水木しげる記念館」オープン当初からの市民ボランティアで、JR境港駅から「水木しげる記念館」までの約800mの距離(水木しげるロード)を往復し観光客とのコミュニケーション、おもてなしを図っていた。
また、ねずみ男氏によると、妖怪のオブジェを商店街に配置する水木しげるロード事業構想は、平成元年よりはじまったが、当初は、妖怪=不気味というイメージで反対する市民も多かったが、テレビ等で全国的に放送されるようになり、観光客が増え人気が増していったと説明を受けた。
加えて、地域活性化のためには、自治体とプロダクションの連携だけでなく、市民を巻き込んだ事業展開が必須とのご意見を頂いた。

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駅ホームの路面には鬼太郎の絵

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水木しげる記念館には、研修室のような部屋はないために、休憩室で館長の庄司氏よりレクチャーを受ける。
議員団メンバーは、米子駅よりJRに乗車してから圧倒されることばかりだった。
境港駅に到着すると、周囲は「ゲゲゲの鬼太郎」=妖怪で一色だった。また、本年上半期にNHKで放送され好評を博した朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の影響も人気を後押ししていた。
運営主体は、境港市直営で館長の庄司氏も公務員とのこと。
入館者数については、当初予定は約10万人から13万人と想定。
平成15年3月オープン年度は、20万人を超す盛況ぶりだったが、オープン効果で減少した翌年は16万8千人に落ち込む。以後、年々増加をたどり平成20年度は、29万6千人にのぼる。新型インフルエンザの影響等で平成21年度は25万人程度に落ち込むも、本年度はすでに35万人を突破し、過去最高の入館者数を数えている。
ただし、今年度の入館者数は、NHKドラマの影響など一種のブーム、バブル的要因をはらんでおり、今後は、減少に転じる可能性が多いにあることを指摘していた。
「水木しげる記念館」に関しては、入館者数の推移だけを見るのではなく、水木しげるロードへの観光客の推移と一体となっているところに注目しなければいけないと感じた。

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「水木しげるロード」には、数メートル間隔で合計139体の妖怪ブロンズ像が配置されている。当初は市費を投入し、像を設置していた。

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ブロンズ像設置のため、全国からスポンサーを募ったところ、予想を上回る応募があった。
また、ブロンズ像の盗難事件が発生し、全国ニュースになるたびに観光客が増すという奇妙な現象が続いたとのこと。
「水木しげる記念館」には専用駐車場は設置していないが、水木しげるロード周辺には有料駐車場も含め、地方都市ということもあり敶地の確保は容易であることが伺えた。
市議団が境港市を訪問した日は平日であったが、「水木しげる記念館」や水木しげるロードを訪れていた観光客は多く見受けられた。
また、水木しげるロードを探索中、トイレ・交番などの公共施設、街灯(43基)、ベンチ、あらゆるところに鬼太郎のキャラクターが存在し、民間のタクシー会社もアニメキャラクターを活用していた。

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公共施設にもアニメキャラクターの姿が。

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タクシーの上部には、目玉のおやじ。

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境港市は、観光ガイドマップ等にも、街のキャッチフレーズとして「さかなと鬼太郎のまち境港市」を掲げていた。
日本海側で漁獲高ナンバーワンを誇る境港市。街の名産品である海産物と鬼太郎をコラボレーションすることで商業振興に役立てていた。

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海産物店「なかうら」の前に立つ
鬼太郎像(名称:がいな鬼太郎)
全高7,7m 重さ90トン

鬼太郎の左手には、街の名産品である松葉カニ(ズワイガニ)が。

経済波及効果については、平成20年のデータを示して頂いた。
学識者・銀行・行政・民間企業から成る「とっとり総研」の試算によると、経済波及効果は120億円にのぼり、これは、境港市の年間予算に匹敵するレベルだということ。
このデータは、平成20年のものなので、その後の「水木しげる記念館」来館者数などを考慮すると、現在は、2年前よりも増していること容易に予測できた。
ローカル線(JR境線)が鬼太郎とコラボレーションし、地域の商店街が鬼太郎で活気を取り戻した。
昨今、本市においてもシャッター通り、シャッター商店街対策が行われているが、境港市の事例は、全国のまちおこしの中でも数少ない成功例と言える。

「手塚治虫記念館」との比較検討は非常に重要だった。商店街や周辺との連携が希薄だった「手塚治虫記念館」に対し、水木しげるロード事業から発展し、街全体でアニメーション・鬼太郎を使い、産業や商業の振興に役立てる境港市。前述したが、宝塚市の職員が境港市に視察に来る理由も現地を見れば頷けた。

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ラッピングされたJR車両

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庄司館長と市議団メンバー
中央には、水木しげる氏

記念館の入館者数や地域における経済波及効果も含め、伸び悩む宝塚市とバブル状態の境港市。
この大きな違いは何だったのか?
資料だけでは読み解けない部分が、両記念館の館長さんからのレクチャーや市議団が自ら地域を歩くことで次第に判明してきた。
その詳細については、結びの章で明らかにしたい。

●結び
今回は、「宝塚市立手塚治虫記念館」と「境港市・水木しげる記念館」の視察を行い、その比較検討を通じ本市の「藤子・F・不二雄ミュージアム」にどのように還元できるか調査を行った。
それぞれの作品の持つ価値や品質、歴史は論ずるまでもなく我が国を代表するアニメーション作品であるが、今回の視察の焦点は作品ではなく館の運営やそこからの発展性の調査と分析。

2館を客観的に調査・分析すると、入館者数をはじめ伸び悩み自治体財政を圧迫している宝塚市と逆に経済波及効果が自治体の年間予算に匹敵するまで成長した境港市。当然、自治体の規模の違いもあるが、市議団メンバーは、直接両記念館を訪問し、その違いを身を持って体験することとなった。

それは、宝塚市の「手塚治虫記念館」に比べ、境港市の「水木しげるロード・水木しげる記念館」がよりワクワクする、遊び心があるということだ。文言だけで表現すると非常に抽象的であるが、この「ワクワクする」という言葉は、実は、本市の「藤子・F・不二雄ミュージアム」の基本理念に通じている。

言い換えれば、それだけ「ワクワクする」空間を作り出すことは、困難と努力を伴うことが推測される。JR境港駅で出会った、ねずみ男氏が話していた「自治体、プロダクションだけではダメ。市民を巻き込んだ展開が必要」という氏の言葉は、単なる「まちおこし」では一過性のもので終わり継続性がない。したがって、市民が参画し観光客に楽しんで貰う、リピーターになって貰う、ホスピタリティ・おもてなしの精神を自らねずみ男に成りきることで具現化しているように思えた。

伸び悩む宝塚市とバブル状態の境港市。両記念館に通ずるキーポイントは何なのかというと、やはりプロダクションとの関係を一番に挙げざるを得ない。
アニメキャラクターが持つ過去からのイメージや価値を存続させつつ、これまでの世代や新しい世代に魅力を発信することは困難が伴う。前述したが、どんなに良い作品であっても、それが陽の目を見ない単なる収蔵館になっていては、現実論として自治体の負担にもなり何よりもアニメキャラクター自体が風化してしまう。

境港市の庄司館長は、プロダクションとの連携の参考例として、水木プロは、ほぼ家族経営である点を挙げていた。また、水木プロの中国支部は、水木氏の姪御さんが運営されているとのこと。それにより、版権問題など小回りがきき迅速な対応が出来ているとのことだった。また、地元境港愛に溢れた水木氏。版権についても、自治体使用(境港市だけでなく鳥取県も可)については許可を出すなど柔軟性がうかがえた。

単館として存在する「手塚治虫記念館」だったが、「水木しげる記念館」は、そこにたどり着くまでの水木しげるロードでの買い物や観光を通じて訪問客が「ワクワク」している姿が見られた。
すでに、「藤子・F・不二雄ミュージアム」については、総務委員会、市民委員会、また定例会でも報告議論が重ねられている。開館まで1年を切り、本市整備準備室には藤子プロとのさらなる連携、また周辺商店街や市民がどのような形で「ミュージアム」に参画できるのか、議論から形にする段階に入ってきている。

「手塚治虫記念館」の集客当初予定数は年間10万3千人、「水木しげる記念館」は、10~13万人、それに対し、本市の「藤子・F・不二雄ミュージアム」は50万人を予定している。加えて2館と異なり事前予約制となっている。相当の集客努力が求められる。
水木しげる記念館の庄司館長曰く、入館者が増加した理由のひとつに、水木作品の持つ世代を越えての人気力を推測していた。「親子3代に渡り楽しむことのできるアニメ作品は、現代では水木作品とサザエさんぐらいではないか?」と語っていた。本年、上半期に人気を得たNHKドラマ「ゲゲゲの女房」も、同世代の方々が自らの実体験に姿を重ねていたから人気を博したのではないだろうか。

いずれにしても、「藤子・F・不二雄ミュージアム」開館を前に、川崎市・藤子プロ・市民の連携が最重要課題であり、国内だけでなくアジアでも人気を誇る藤子アニメをどのように将来へ繋げていく
のか。市民の代表である我々市議会も、「ワクワク」するようなミュージアム建設に尽力したい。

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「少年よがんばるなかれ」 水木しげる

戦争体験からくる氏の言葉。
現在の言葉を使えば、水木しげる氏自体が「ゆるキャラ」だったのかもしれない。

2010年11月10日

新川崎こ線橋仮設階段11月12日夕方より供用開始!!

新川崎の鹿島田こ線歩道橋整備がJRとの調整が遅れ平成24年度まで延期になったことを受け、平成21年第4回定例会で市川が提案し、設置することとなった仮設階段が12日夕方(予定)より供用開始されます。また、12月上旬までには、道路側からシンカモールへわたる仮設橋も整備されます。(費用はシンカモール負担です)
12月中には以前お知らせした通り、京急ストアがシンカモールに開業します。
この仮設施設の完成により、周辺の皆様の利便性が一層高まることが期待されます。
取り急ぎ報告


[ 平成21年 第4回定例会-12月17日-06号 ]

◆5番(市川佳子) 新川崎地区整備に関して伺います。先般の我が党の代表質問で、鹿島田跨線歩道橋の完成が平成24年度まで延期されることが明らかになりましたが、それまでの2年間、暫定措置として現在の鹿島田跨線橋の拡張ができないか、その可能性を建設局長に伺います。新川崎駅周辺は朝の混雑が著しく、今後の開発によりまして今まで以上の混雑も予想されておりますが、跨線橋歩道上には放置自転車があり、安全な通行の支障となっております。この橋は、日吉小学校の生徒さんの通学路でもあります。放置自転車対策に対する取り組みについて伺います。
◎建設局長(齋藤力良) 鹿島田跨線橋についての御質問でございますが、初めに、歩道の拡幅でございますが、歩行者の増加に対応するために、平成5年度から平成7年度にかけて、両側1.5メートルの歩道を2.5メートルに拡幅する工事を実施しておりまして、現況の橋梁構造においてはこれ以上の拡幅は構造的に困難であると考えております。
 次に、新川崎駅周辺の放置自転車対策でございますが、現在、放置自転車の撤去活動とあわせて、幸区役所が主体となり、近隣の町内会の御協力をいただきながら、2カ月に1回程度、自転車利用に対してモラル、マナーの向上などの呼びかけによる啓発活動を行っております。今後は、平成22年4月に予定される新川崎駅南側の大規模住宅の入居など、駅周辺の開発の進展に伴い歩行者の大幅な増加が想定されます。こうしたことから、さらなる自転車利用に関するモラルやマナーの向上を図るために、横断幕や路面標示の設置、効果的な放置自転車の撤去活動を実施するとともに、引き続き区民及び関係機関との連携により駅周辺でのキャンペーンを推進し、歩行者の安全で円滑な通行環境の確保に努めてまいります。以上でございます。
◆5番(市川佳子) 代表質問でも指摘いたしましたように、予算を上げながらJRとの調整がつかずこのような事態になったことについては、本市の対応に批判が寄せられるのも当然であります。現在の橋が拡張できないならば何らかの対応策を考えるべきと。例えば、拡張はできないんですけれども、現在の鹿島田跨線橋の途中に――実は小倉跨線橋の途中に、企業にそのまま入れるような階段が設置されているんですが――交通広場の建設予定地におりる階段を設けるような手段がとれないか。そうすれば歩行者動線も分散され、これから新川崎地区のマンションに入居される方々の利便性も高まり、同所に開所予定のスーパーも早期に開業できるのではないかと考えますが、まちづくり局長に見解を伺います。
◎まちづくり局長(飛彈良一) 鹿島田跨線歩道橋についての御質問でございますが、跨線歩道橋の整備につきましては、列車を運行しながらの工事となるため、鉄道事業者との協議調整に日時を要したことから工事の着手がおくれており、現在、平成24年度の完成を予定しているところでございます。そのため、跨線歩道橋の完成までの間、少しでも市民の皆様の利便性向上が図られますよう、御提案にございますように、新たに整備される交通広場用地の一部から、現鹿島田跨線橋に接続する暫定的な施設の設置について検討し、関係先と調整を図ってまいりたいと考えております。跨線歩道橋につきましては、新川崎駅と新たに整備される交通広場を連絡する上で大変重要な施設と考えておりますので、早期の完成に向けて最大限事業の推進に努めてまいります。以上でございます。
◆5番(市川佳子) ひとつ一日も早く完成させていただきまして、また、暫定措置に関しましても、今やっていただけるという前向きな御答弁をいただきましたので、一日も早くよろしくお願い申し上げて最後の質問に移ります。

2010年11月 4日

民主党川崎市議会議員団 視察報告書  その①

●視察日程●
平成22年10月12日(火)~平成22年10月13日(水)
・兵庫県宝塚市
・鳥取県境港市

●視察議員団●
立野 千秋 議員
伊藤 久史 議員
織田 勝久 議員
太田 君子 議員
市川 佳子 議員
岩隈 千尋 議員

●はじめに
平成22年10月12日(火)、13日(水)両日、民主党川崎市議会議員団有志にて兵庫県宝塚市と鳥取県境港市の視察を行った。調査事項は、両自治体が運営している「宝塚市立手塚治虫記念館」と「水木しげる記念館・水木しげるロード」の運営について。
調査目的は、現在、本市で建設中の「藤子・F・不二雄ミュージアム」開館(平成23年9月3日予定)を前に、先例自治体である両市と関係プロダクションがどのような連携を行っているのか。今後、館の運営をめぐり川崎市議会で議論されるにあたり、先例自治体より学ぶべき点、また注意すべき点を調査した。
具体的な調査内容については、①自治体とプロダクションの関係。②運営主体について。自治体からの委託内容、指定管理など行っているか。③入場料や入場者数の推移。④館のコンテンツ内容。リニューアルやそれに係る予算費用等。⑤館がターゲットにしている年代層やリピーター対策など。⑥館の基盤整備について。(一般・団体の駐車場対策やバリアフリーなど)⑦近隣商業施設との連携。経済波及効果について。

【対応者】
宝塚市立手塚治虫記念館 館長 菅 政男 様
水木しげる記念館 館長 庄司 行男 様
議会事務局調査庶務係 武良 収

●宝塚市・手塚治虫記念館●

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<宝塚駅前にあった記念館への案内板>

駅から記念館への道のりは10分弱。駅からの道は「花のみち」と呼ばれ、途中、宝塚大劇場があった。
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<記念館外観>

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外には、モニュメントがあった。

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<菅館長よりレクチャーを受ける市議団>

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館内には、コンピューターを使いアニメ作成が出来るようなソフトもあった。


手塚治虫記念館の詳細については、自作の表の通り。
レクチャーを通しての感想は、一義的には、プロダクションとの連携が何よりも優先されると感じた。
本市の「藤子・F・不二雄ミュージアム」は藤子プロダクションが運営を担う指定管理者制度を活用するが、宝塚市においては、市直営での運営を前提としており、庁内においての議論も現在のところ活発ではない。宝塚市では、指定管理者制度については手塚プロが納得しないのではないかという推測もされていた。
入館者数や入館料については、苦心している姿が伺えた。
平成6年開館当初は、53万8千人以上の入館者数を誇ったが、次第にその数は減少していった。
平成15年4月にリニューアルオープンをした結果、平成15年度の入館者数は前年度を上回ったが、その後は年々減少傾向にあり、平成21年度はついに10万人を割り込んだ。
本年7月に¥200入館料をアップし¥700にしたが、入館者数の推移についてはさほど影響はしていない。
市議会においても、入館者数が議論の対象になるものの、抜本的な改善策は現在模索中。
コンテンツ・展示については、常設展示のほか、開館当初から続けている年4回の企画展示(手塚プロダクションに年間3,000万円で委託)を継続している。現在まで、企画展示は50回を越えている。
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館内には、約50席を備えたアトムビジョン映像ホールを設置

キャラクター著作権について、自治体とプロダクションの困難な姿が伺えた。
プロダクション側が求めるこれまでの手塚作品のイメージや価値をいかに維持・持続させるかという点に対し、自治体側は、手塚作品のキャラクター使用について営利目的でないならば、柔軟的に対応して欲しい旨が垣間見えた。
例えば、宝塚市内公立小学校・中学校図書館において、手塚作品のコミックが蔵書されているが、その際、手塚コーナーを図書館に設けるにあたりキャラクターの画像使用を求めたところ、プロダクション側から難色を示されたケースを伺った。
そのように、営利目的でないにしても、作品の著作権やイメージ・価値を維持するために厳しい制限があることを自治体側も理解しなければいけない。
逆を言えば、そこでプロダクション側と連携を深めることができれば、その後の発展は飛躍するものと考えられる。

基盤整備について。
入館者は兵庫県外からの来館者が6割以上を占め、アクセス方法は、鉄道(阪急・JR)が40%、自家用車が31%。
記念館専用の駐車場はないが、近隣には宝塚ガーデンフィールズや宝塚大劇場駐車場など大規模な駐車場が徒歩5分以内にあった。

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<手塚治虫記念館から徒歩5分以内の駐車場>

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手塚治虫記念館でレクチャーを終えて学んだことは、何よりもプロダクションとの連携を密にし、双方が柔軟性を持ち交渉できる関係を築くことが重要であると認識した。
館のコンテンツがいかに素晴らしいものであっても、そこに発展性が無ければリピーター対策は困難になり、単なる収蔵館になる危険性がある。
手塚治虫記念館の経済効果については、近隣のホテルとイベントについての連携はあるが、商店街との連携はない。むしろ、宝塚劇場と周辺商店との連携が見受けられた。
市議団の次の訪問地である境港市へ宝塚市の方々も何度も足を運んでいるという話を聞いた。
手塚作品には、収益や入館者数だけでは計れない価値と魅力、歴史がある。
しかし、一方で記念館は、手塚作品の情報・魅力の発信源でなければいけない。
昨今の経済不況など記念館事業を取り巻く環境は厳しさを増すが、今後の改善策を見守っていきたい。

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