令和4年3月10日:安全安心推進特別委員会のご報告『川崎市戸手4丁目地区の市街地整備事業について』

3月10日の安全安心推進特別委員会において、川崎市戸手4丁目地区の市街地整備事業について質問致しました。

参考:令和4年第1回定例会(2~3月) 3月10日 安全安心推進特別委員会 安全安心推進特別委員会 録画映像(2:48:55ごろ~)

資料:神奈川県の再開発事業(神奈川県HP)

(市川委員)
既成市街地の再整備につきまして、ご質問したいと思います。資料4ページの施行箇所には、私の地元の川崎市内の事業が記載されています。
私の地元の川崎市内では、今まで鹿島田駅東部地区や小杉町3丁目東地区、川崎駅西口地区などで、市街地再開発事業が実施され、また、合わせて数多くの優良建築物等整備事業も実施されてきたことは承知している。そこで、ちょっと伺いたいのですが、始めに、地元川崎市幸区の鹿島田駅東部地区、小杉町3丁目東地区及び川崎駅西口地区の市街地再開発事業、終わっているのですが、県の補助金の額について伺います。

(都市整備課長)
県は、補助金として市固有の施設費用を除いた補助対象事業費の1/6を市と同額で負担しています。地区別に申し上げますと、鹿島田駅東部地区では平成12年から平成16年の5年間で約6億円、小杉町3丁目東地区では平成26年から令和2年の7年間で約25億円、川崎駅西口地区では平成11年から平成15年の5年間で約20億円を、負担しています。

(市川委員)
既に事業が終わった地区への県としての補助の金額をお伺いしました。川崎市は政令市でありますけれども、再開発になりますと県も負担して頂かないといけないと思います。次に、私の地元である幸区で現在事業中の戸手4丁目北地区について伺っていきたいのですが、この事業の概要について伺います。

(都市整備課長)
戸手4丁目北地区につきましては、老朽した木造住宅と工場が混在する密集市街地です。本地区の川側には、国土交通省による高規格堤防、いわゆるスーパー堤防を整備しています。
また、土地区画整理事業により工場敷地と住宅敷地を適正に集約、配置します。集約後の住宅敷地、面積として約0.2haで、優良建築物等整備事業により建物を共同化する事業です。
共同化する建物につきましては、地上15階建ての共同住宅を計画しており、この事業の実施により、土地の高度利用と良好な都市型住宅の供給を図るものです。

(市川委員)
川崎駅近辺に車でいらっしゃる方はイメージできるかもしれませんが、川崎駅方面からいわゆる土手道という多摩川の沿線、川崎市主要地方道幸多摩線という多摩区まで多摩川沿いを走る土手道ですが、その入り口の所がこの地区になります。途中までは高規格堤防で高層マンションが建ったのですけれども、その区域だけ木造住宅と工場があって、そこからはずっと川になっていく場所です。先般の大きな台風の時に私も地元の避難所に行きましたが、木造で浸水、冠水して台風の度に、避難、救助されるところで、当時も消防車が止まって避難活動をしていたというような、川崎で言うと水害に関する多摩川の弱点と言わざるを得ないところです。この事業は防災の観点からも大事なため伺っているのですが、ここは今、伺ったように、国土交通省によるスーパー堤防事業と共同でまちづくりを進めていることは理解しました。多摩川の中流から下流にかけて対象地区になっていると思いますが、この地区のこれまでの経緯について教えてください。

(都市整備課長)
戸手4丁目北地区の経緯についてお答えいたします。県は、この地区に平成22年度から施行者への補助を予算化しています。平成27年度に地盤調査、施設建築物の実施設計が終了していますが、この年から、スーパー堤防事業と土地区画整理事業で事業間調整を行っているため、優良建築物等整備事業は休止している状況です。そうした中、令和元年8月に、国・川崎市・地権者において事業の基本的な役割を定めた「基本協定書」を締結し、各々の相互協力によりまして、スーパー堤防事業と土地区画整理事業が進められ、令和6年度からは優良建築物等整備事業の建築工事に着手する予定です。

(市川委員)
スーパー堤防事業と一緒にやらなければというのは、まず堤防が出来ないと着手出来ないので、令和6年度から建築工事に着手する予定と伺いましたけれども、スーパー堤防自体は国土交通省の事業でありますが、建築工事にかかわる事業というのは、県の補助が必要になってくると思いますが、県の補助についてどうなるのか伺います。

(都市整備課長)
県は、平成23年度から政令市内の市街地再開発事業と優良建築物等整備事業の新規地区への補助を廃止しております。戸手4丁目北地区は、県が補助を廃止する以前に補助を行っていたことから、新規地区としてではなく継続地区として扱うもので、事業が再開された場合も、鹿島田駅東部地区などと同様に、県は市と同額となる、補助対象事業費の1/6を負担し、施行者に対して補助します。

(市川委員)
いったん止まってしまったので、新規ではなく継続だということでした。この地区が鹿島田駅東部地区などと同様に、市と同額の県の補助を受けられることは確認しました。それでは、この戸手4丁目北地区の市街地整備事業が、国のスーパー堤防事業と合わせて安全安心に果たす役割について、どうお考えなのか伺います。

(都市整備課長)
戸手4丁目北地区内の老朽木造住宅を共同化ビルとすることで、建築物の地震に対する耐震化と火災に対する不燃化が図られます。
また、国のスーパー堤防事業により、洪水でも壊れない堤防が築かれます。このようなことから、この地区は災害に対する安全性の向上が図られます。

(市川委員)
戸手4丁目北地区の事業は多摩川のスーパー堤防事業と密接に連携して私たちの安全安心への役割を果たしていることでした。最後に、安全安心を進めるこの大事な事業を円滑に進めるため、県として今後の取組みについてどうお考えなのか伺います。

(都市整備課長)
県としましては、川崎市と連携し、施行者に対し、市と同額の補助を行う他、事業の推進に向けたアドバイス、戸手4丁目北地区における国の交付金の確保やスーパー堤防の整備促進、これらに関する国への要望など、この事業の円滑な推進に向けて取り組んでいきます。

(要望)
先般の台風で、これだけ発展した都市でも大変な被害を受けるということを、改めて恐怖と共に実感しました。やはり神奈川の堤防事業は台風被害が記憶に新しく、この地域の県民の命を守る重要な事業であるため、早期整備について、今後とも、様々な機会を捉えて、県として国にしっかり要望していただき、事業推進に力を尽くしていただきたい。また戸手4丁目北地区の市街地整備事業については、事業再開後も、川崎市と連携しながら、県としてもしっかりと補助を負担していただき、水害に負けない安全安心のまちづくりに取り組んでいただくことを要望します。

 

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