7月22日(火)厚生常任委員会が開催され、かながわグランドデザイン(総合計画)の評価について質問しました。

令和7年7月22日、厚生常任委員会が開催されました。
私からは、かながわグランドデザイン(総合計画)の評価について質問しました。
先日、神奈川県総合計画審議会が開かれ、第二次評価を審議しました。
質問では、まず、大きな13のプロジェクトのうち、プロジェクト10「共生社会」の評価が「やや遅れている」という評価であり、遅れているの評価は唯一このプロジェクトだけであることを指摘し、津久井やまゆり園事件を経験した本県にとり、共生社会の実現は最も重要な施策のひとつであるにもかかわらず、この評価とはどう考えるのか。
KPI指標になっている、ともに生きるかながわ憲章をより県民に理解していただくためには、イベント的周知だけでなく、子どもの頃からの教育の中で時間をかけて醸成することも必要で、県と海老名市で取り組んでいるフルインクルーシブ教育の中での取り組みを提言しました。
また、「こども若者」の評価が「おおむね順調」とされているが、実状は合計特殊出生率ばかりでなく希望出生率が過去最低を更新しつづけていること、「生活困窮」のプロジェクトはKPIから順調とされているが、実際の県民ニーズ調査ではむしろ状況は悪くなっていることを指摘し、計画とは評価が目的ではなく、県民福祉の向上が本来の目的、実際の施策をどう展開するのか、局長の認識を質しました。
また、平野議員からは県立病院機構の収支計画と実状について質問。
公立病院は、不採算でも地域県民のために必要な医療を提供するために維持しなければならない存在ということは最初に確認した上で、
先般、病院機構が約40億円の赤字と報告されましたが、実際は県から負担金など約110億円支出されており、本来の医業では105億円もの赤字であること、今年度は144億円の負担金支出が予算化されていること、中期計画の収支見込みが甘いのではないかという指摘をし、あり方検討会での検討と並行して、不断の決意で改革を断行することを求めました。
公立病院は医療の「セーフティネット」であり、不採算でも民間でできない医療を提供するために維持していかねばらないと認識しています。
しかし、物価高騰の中、民間の病院も運営が厳しくなっており、公立病院だからといって制限なしに赤字を補填することは不可能です。いま、まさにあり方が検討されていますが、我々もしっかり注視していきます。よい質問でした。
質疑後、すべての議案を全会一致で可決採決し、誓願陳情意見書の採決を行い、無事委員会は終了しました。