令和2年4月4日:オンライン授業について

昨年6月に行った一般質問で、私は通信制高校のN高を紹介しながら、「学校は通うもの、授業は教室で学ぶもの」という常識を変えなければならないと、インターネットを利用した在宅での通信制教育について取り上げました。その時は、まさかこのような事態になるとは考えもしませんでしたが、先んじて調査し、質問を行っていたことで、この課題についてはかなり理解を深め、当局とも課題共有をしてきたところです。

新型コロナウィルス感染症の影響による県立学校での休業延期を受け、オンライン授業への取り組みについて当局に状況を伺ってきました。
学校の閉鎖が長期にわたる場合の学ぶ権利の担保は、今から検討しておかねばならない課題です。そして、インターネットを使ってのオンライン授業は、まさにその部分を補完する取り組みとなります。

現在、県立学校ではすべての学校でWi-Fi環境が整ったところですが、残念ながら学校にいけなければ、それを活用することはできません。在宅となると、まずは通信環境と通信料がかかることが大きな課題となります。
また、ICT教育のモデル高校などはかなり進んだ取り組みをしており、すぐにでも対応可能と思いますが、そうではない学校ではまだ時間を要するのが現状です。

今年度からBYOD*でICT教育に取り組むべく進めてきた県立学校では全生徒にGoogleのGアカウントを付与しています。
クラウドを使った課題共有などならばまずは可能かと思われます。
またZoom*などを活用したオンライン授業などは、上にあげた課題などから全体としては、すぐには難しいかと思いますが、先駆的なモデル校からでも始めることは可能と考えます。
休業が長期化になる可能性が否定できない中、当局担当もいま在宅での学習について検討に入っていると伺いましたが、私からも長引くことも想定した検討、対応をお願いしました。

また、現在のコロナの状況や休業が長引く中で不安も広がっていると思われます。学習だけではなく、休業中の生徒の心や体の健康、生活状況の把握のため、外出自粛の中ですのでメールなどでの生徒、保護者への投げ掛けもお願いさせていただきました。

教育委員会、当局も混乱の中、頑張っています。感謝

 

BYOD:Bring your own deviceの略。個人保有の携帯用機器の活用のこと。
Zoom:Web会議サービス。テレビ電話やビデオ会議ができる。

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